鎌田整形外科医院

診療案内

診療時間

診療時間 日・祝
午前 9:00-12:00  ◯   ◯   ◯   /   ◯   ◯ 
午後 2:00-4:00 リハ 予約 リハ リハ
午後 4:30-7:00
休診日 木曜日、日祝日、
火曜日夜診(第1・3・5週)、土曜日午後
備考 △:火曜日の午後4:30-7:00の診療は第2・4週のみです

整形外科

骨、靱帯、腱、脊髄、神経、筋肉などで構成されている、脊椎(頸椎、胸椎、腰椎)、関節(肩関節、肘関節、手関節、手指、股関節、膝関節、足関節等)などの運動器全般の疾患(変形性、外傷性、代謝性、先天性、感染性、腫瘍性)を扱います。
年齢的には、0歳の赤ちゃんから100歳以上の高齢者まで対象としています。

リウマチ科

関節リウマチだけでなく、リウマチ性多発性筋痛症など筋肉の痛みや手の腫脹、脊椎関節炎なども治療対象です。

リハビリテーション科

 

主な疾患、治療に関しては、以下をご覧ください。

関節リウマチ(RA)
関節リウマチでは、少なくとも1つの関節の疼痛、腫脹(滑膜炎)がみられます。当院では関節リウマチが疑われる患者様には以下の手順で診察を進めていきます。 
 
 問診(お話を聞きます)
 理学所見(関節や身体の状態を診察)
  ↓
 超音波検査(関節滑膜の増殖や血流増加を検査)
 血液検査(スクリーニングでは必要最小限、
 強く関節リウマチが疑われれば早期に治療開始
 するために追加の検査も)
 
 単純X-p(必要な場合。関節のびらんや変形の検査)
 
上記の診察結果にて、痛風、偽通風、変形性関節症、脊椎関節症(強直性脊椎炎・乾癬性関節炎など)膠原病(SLE、強皮症、皮膚筋炎など)、リウマチ性多発性筋痛症、RS3PE、感染症(リンゴ病などのウイルス感染症)などとの鑑別を行っていきます。
当院では病院と比べて早期・超早期に来院いただく患者様も多く、経過をみていかないと診断が確定しない場合もあります。関節リウマチの治療薬である免疫抑制剤やステロイド剤(炎症が強い場合短期間使用)は、その効果と副作用発生の可能性とのバランスを考えての投薬が必要です。診断未確定(関節炎?)の場合は対症療法(現在の症状をとるための治療)や、場合によっては免疫調整剤(免疫抑制剤より炎症が弱い場合使用)で注意深く経過観察していくこともありますので、ご理解下さい。
いずれにせよ、以前のように関節の変形が生じてから来院される患者様は本当に少なくなりました。関節の腫脹、痛みが続く方は早期に受診をおすすめします。もし関節リウマチであれば薬剤の進歩で早期治療での成績は非常に改善しています。
免疫抑制剤(メソトレキセート、タクロリムス)は現在当院で加療中の患者様の80%に使用中です。この%は、NinJa(国立相模原病院主導の日本最大のリウマチデーターベース)、IORRA(東京女子医大のデーター)等とほぼ同じです。
生物学的製剤・JAK阻害薬は、現在(2017年4月)保険適応全薬剤を当院で使用中です。それぞれ一長一短ですので、個々の患者様の最適の薬剤を 選択するように努力しています。
 

生物学的製剤

アダリマブ(ヒュミラ)     皮下注射
アバダセプト(オレンシア)   皮下注射・点滴静注
インフリキシマブ(レミケード) 点滴静注
エタネルセプト(エンブレル)  皮下注射
ゴリムマブ(シンポ二ー)    皮下注射
セルトリズマブペゴル(シムジア)皮下注射
トシリズマブ(アクテムラ)   皮下注射・点滴静注
 

JAK阻害薬

トファシチニブ(ゼルヤンツ)  経口剤(飲み薬)
 
もちろん、免疫抑制剤や生物学的製剤を使わないでも十分なコントロールが可能な方も沢山おられます。一人一人千差万別であり、個別の治療がなにより必要です。
 

骨粗鬆症
高齢化の進行と共に、女性を中心に骨粗鬆症の患者様は増加しています。痛くも痒くもない時もあるのに、なぜ骨粗鬆症の治療が必要なのでしょうか? 
例えば血糖値が高くても、コレステロールが高くても最初は特に症状はありません。しかしその状態が長く続けば血管が傷んできて腎不全や眼症状、心臓など次々に症状がでてきます。骨粗鬆症では結果として骨折(脊椎圧迫骨折、大腿骨頸部骨折など)が生じてきますので、治療目的としては骨折発生の確率を減らす事が大事になります。腰痛のある患者様ではすでに脊椎の微小骨折が生じている可能性もあります。
腰痛を改善する、骨折を防止し背中が曲がってきて容姿が悪くなるのを防ぐのに食事や運動は大事です。まず、十分な日常生活の注意や運動・食事を指導致します。ただ残念ですが、早期にお薬を使用した方が良い方も多くおられます。
 
骨粗鬆症の診断は下記の手順で行っています。
 
 問診
 理学所見
  ↓
 DEXA 骨密度測定
  単純X-p(背部痛、腰痛のある方、変形のある方)
  ↓
 血液検査(骨代謝マーカー、Ca,P、腎機能など)
 
骨粗鬆症の治療薬には多くの種類があります、患者様の状況により相談しながら最適の治療薬を選択します。骨粗鬆症の治療薬は他の慢性疾患のお薬と同じで、続ける事が大事になります。よく薬を飲みだすと止められないから、とおっしゃる方がおられます。止めて副作用がでることは普通ありません。ただ止めた時点から服薬開始前と同じように骨粗鬆症は進行していきます。1年毎に薬効を評価していきますが、その結果骨密度が改善していて休薬することもあります。
また、ずっと同じ薬を服薬されている方がおられますが、好ましくありません。骨粗鬆症治療薬は最低1年毎に評価して、薬を変更、追加、減量、休薬するかを考慮していきます。3-5年で一度変更した方が良い薬剤もあります。
初診の時に、骨の状態と年齢、腎機能などの全身状態から、10年、20年、それ以上の期間でどう治療をすすめるか、投薬していくかを考えています。
 

主な骨粗鬆症治療薬

Ca
ビタミンD(Caの吸収、一部製剤では破骨細胞の抑制)
ビタミンK(骨質の改善)
SERM(骨に対してエストロゲン様作用)
ビスホスホネート(破骨細胞抑制 経口薬、静脈・点滴注射)
PTH(副甲状腺ホルモン、皮下注射 週1回または毎日自己注射)
抗RANKL抗体(破骨細胞抑制 6か月に1回注射)
 

腰、頚の痛み、手足のしびれ
変形性腰椎症、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管症候群、強直性脊椎炎など
 
腰痛、下肢痛、間歇性破行(しばらく歩くと痛みで歩けなくなる。休んだりしゃがむと楽になる。)、安静時痛(じっとしていると痛く、動いていると楽になる。) 
問診、理学所見、単純X-pなどで診断していきます、症状が強く、保存療法で改善しない場合はMRIを撮像してもらう事があります。物理療法、運動療法、薬物療法、ブロック注射、装具療法、そして手術治療があります。
椎間板ヘルニアなどでの下肢痛、上肢痛(神経障害性疼痛)には、非常に効果的な薬がでてきています。また慢性の腰痛には新しいアプローチからの薬もでてきています。強直性脊椎炎には関節リウマチで使用する薬剤も使用する事があります。
 
頚の痛みは、肩こりの強い場合もあります、運動療法、物理療法、筋膜へのブロックなども行います。
前頭部に痛みが放散するときは後頭神経痛の場合があり、疼痛が強ければ後頭神経ブロックも有効ですが、群発頭痛等との鑑別が必要です。
上肢に痛みが放散する場合は、物理療法、薬物療法を行い、効果がない場合は入院精査、入院して牽引を行うこともあります。
中・高齢の方で突然強い痛みが出た場合は、リウマチ性多発性筋痛症の可能性があります。各種検査が必要ですので、すぐにご来院下さい。
 
※土曜日の午前中、月1回茶谷Dr(脊椎専門医)による外来を行っています。予約ではありませんが、ゆっくりお話しができるように出来ればお問い合せ下さい。また外来日はお知らせ(トップページ)をご覧ください。
 
「しびれ」は、脳から脊髄、末梢神経への経路での障害でおこります。脳
からの障害では脳外科または神経内科が治療します。整形外科では頸椎から胸椎・腰椎での脊髄、またそれ以遠の末梢神経でのなんらかの圧迫による障害で生じる「しびれ」を扱います。整形外科で最も多い疾患は、脊椎疾患を除けば、手関節で正中神経が圧迫されておこる手根管症候群です。肘部管症候群、ギヨン管症候群などもあります。 長年、手(上肢)の専門家として診療にあたってきた経験を基に診断していきます。
診察の結果、神経内科・脳神経外科などの疾患が疑われる場合は適切な診療科をご紹介致します。
 
関節の痛み(変形性膝関節症、変形性股関節症、肩関節周囲炎など)

変形性膝関節症

運動療法が基本ですが、疼痛が強い時はヒアルロン酸の関節内注射や消炎鎮痛剤の投与、物理療法も施行致します。装具も有効です。まず十分な保存療法を行い、日常生活に支障がでるような疼痛を取り除くように努めます。
疼痛が強く、長く続き、手術希望の方は手術適応があるかご相談下さい。
 
※第2、第4火曜日の夜診で渡辺Drによる膝・スポーツ外来を行っています。予約ではありませんので自由に受診下さい。
 

変形性股関節症

以前は乳児からの形成不全に伴う股関節症が多かったですが、最近の股関節症は関節唇損傷から進行したり、特発性に生じる方が多くなっています。運動療法が主体になりますが、人工股関節置換術の成績が格段に良くなっていますので、痛みが強く、手術希望・手術適応があれば連携病院をご紹介致します。
 

肩関節周囲炎

超音波検査で腱板損傷の有無を確認します。腱板損傷が無い場合は急性の痛みには関節内、滑液包内への注射、各種の鎮痛剤を使用します。物理療法や理学療法士、作業療法士による運動療法も致します。腱板損傷がある場合、保存療法で関節の可動域や疼痛の改善が無い場合は、手術療法を考慮した方が良い場合もありますので、相談していきましょう。
 

スポーツ整形、外傷

外傷

骨折、脱臼、靭帯・腱・筋肉損傷、神経損傷。
 
単純X-p
超音波検査 
必要によりCT、MRIで診断していきます。
 

スポーツ障害(当院で多くみられる障害)

野球

肩(骨端線損傷など)、肘(内側、外側、後方)の障害

サッカー、バスケット

膝靭帯損傷、半月板損傷
足関節捻挫(前距腓靭帯損傷)

バレーボール、野球(捕手)

腰(腰椎分離症)

陸上

下腿(シンスプリント)
足(疲労骨折)
 
突き指(骨折、靭帯損傷)、オスグッド病、なども多くみられます。
試合のスケジュール、大事な試合は十分考慮しますが、適切な固定・安静期間をとらないと組織が修復しないで、ずっと機能障害が残る傷害も多いです。(初回の前距腓靭帯損傷の固定、脊椎分離症での安静維持、疲労骨折での局所安静などができなかった場合)